斜視自動車評議会備忘録

実用車4台による12輪生活と気になるクルマの話題を中心に気になることをぼちぼちと

DMVの走行実験が行なわれていたそうです。

2005年10月04日 | クルマ
DMVとは線路も道路も走れるデュアル・モード・ビークルの略称です。

2003年度よりJR北海道社によって実用化に向けて開発を進めている世界初の技術で、来年度の実用化(商業運行開始ということでしょう)に向けて、走行実験が行なわれていたようです。
JR北海道が公表しているDMVの詳細はコチラです。(注意:PDFファイルなので、AdobeRederがインストールされていないと開けません)

北海道は国鉄からJRへ分割民営化する際にかなりの延長の路線が廃線となり、かつては蜘蛛の巣状にネットワークしていた線路が途切れてしまった箇所や原生林の中には線路しか走っていないようなところもあります。また、北海道には少ない利用者ながらも欠かせない公共交通機関である路線も数多く存在すると思います。
そんな中で新たな線路を整備することなく、新規路線を開拓することも可能なDMVはなかなか魅力的な交通システムだと思われます。

40年近く実験をしていて、実現には全てのインフラを新設しなくてはならない、夢の超特急もいいかもしれませんが、こういった既存のインフラを最大限に活用した新交通システムももっと注目してもいいんじゃないのでしょうか。
中心都市や観光地でのパークアンドライドを実現するにあたって、何もLRTに拘らなくても有用なんじゃないかなと思います。
現段階では1編成あたりの定員が少ないので、基盤整備にあたって用地確保の困難な観光地なんかには特に向いているのではと考えられます。

かつて路線バスの車体をベースにして作った“レール・バス”(丸形のハンドルが付いているものもありました)がローカル線を中心に盛んに採用されましたが、車体の導入コストこそは安かったものの、軌道を維持しなくてはならないという面ではコストの軽減には繋がらなかったようです。
DMVはレールバスの失敗点を克服しているように見えます。

補足
こういう車両こそモーターショーに出展されるべきではないでしょうかね?
夢のような新技術も大切ですが、世界に向けてこういったものも配信しておくべきです。
こんな面白そうなものが実験されていることを3年近く知らなかった、自分が悔しい‥

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